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社説:海外へ行く
偶然というか、皮肉というか。金曜日に行われた第114回ナショナルデーの王室演説に人々が耳を傾け、共有していたとき、陛下は多くの懸念の中で、若者が海外で機会を失うことについて話されましたが、2つのチャーター便が251人のブータン人を乗せてオーストラリアに到着したのです。
ブータン人留学生とその配偶者または扶養家族は、多くの人が言うように、多くの遅れと心配を経て、オーストラリアで勉強し働くという夢を達成しました。
ビザから大学、そして今回はチャーター便まで手配してくれるコンサルタント会社からのビザ交付通知書は、ダウンアンダーに行く理由を要約しています。
それは、「未来への扉」。
オーストラリア、アメリカ、そして今度はカナダへ行くことは、より良い生活への入り口と考えられています。
チャンスに満ちた土地と見なされているのです。
質の高い教育を受け、良い収入を得、将来に備えて投資することができるなど、成功に満ちた物語ばかりです。
国外に機会を求めることは何も悪いことではありません。
国も恩恵を受けているのですから。
例えば、2020年にブータン人は82億6900万Nu. を送金しています。
GDPの4%以上でした。多くの想定とは異なり、ブータン人はアメリカであれオーストラリアであれ、奇妙な仕事だけをやっているわけではありません。
ブータン人の起業家、教授、その他多くの人が、いわゆるホワイトカラーと呼ばれる仕事をしているのです。
食料品店や農場など、他の仕事に就いている人たちも、貴重な教訓を学び、同じだけの収入を得ているのです。
彼らは自分の仕事に誇りを持ち、自分たちの生活に変化をもたらしているのです。
心配なのは、どれだけの人が退職し続けるかということです。
ブータンには、経済的に活発な人々がより良い場所を求めて去っていくのを見過ごす余裕はないのです。
さらに懸念されるのは、機会を創出することによって、その潜在能力を引き出すことができないことです。
ブータン国王陛下は、「10年か20年の間に自国の国民により良い経済的機会を与えることができなければ、ブータンでは若者が不足することになる」と述べられ、その結果は国王陛下の演説で明確に示されました。
オーストラリアやアメリカという選択肢もあるかもしれませんが、中東には何千人もの若いブータン人がいます。
先進国のように明るいチャンスはない。
そして、私たちは、若者を遠い国で働かせることに伴うリスクを知っています。
南アジアの多くの国にとって、送金は経済発展のために重要な役割を果たし、しばしば海外からの直接投資を上回ります。
国民総幸福量(GNH)の理念に基づく国として、私たちは送金に頼ることはできませんし、送金を理由に若者が母国を離れてしまうこともあってはなりません。
違いがあるのです。
ブータン人は、どこで、どれだけ成功しても、故郷に帰ることに憧れるのです。
雇用の創出とは別に、チャンスを与える環境を整えることが、ブータン人の帰国を食い止め、あるいは帰国させ、その経験をもとにさらに雇用を創出することにつながるのではないでしょうか。
今回の演説は、私たちの解釈が間違っていなければ、すべての問題が連動していることを強調しています。
陛下は、若者を育て、グローバル化した世界で競争力をつけるために、21世紀を優先させることを主張されていました。
ブロックチェーン、人工知能、量子コンピューティング、あるいはロボティクスといった技術の進歩が王室の優先事項ではあるが、これらの発展を知っている人、あるいはその知恵の重さを理解できる人はほんの一握りである。
メッセージは明確です。
私たちは、これからの挑戦と機会の両方に対して、若い人たちを準備する必要があります。
クェンセル 12月21日『Going abroad』
https://kuenselonline.com/going-abroad/
山本けいこ様配信の「Bニュース(http://bhutan.fan-site.net/)」より転載
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