ニュースリリース

ブータン王国国王陛下が2022年度のブループラネット賞受賞者に

地球の環境問題の解決のために優れた研究をした人や、熱心に活動を続けてきた人たちをたたえて贈られるブループラネット賞、2022年度はジグミ・シンゲ・ワンチュク第4代ブータン王国国王陛下が受賞されました。

-----以下、受賞内容になります(ブループラネット賞サイト参照)-----

ジグミ・シンゲ・ワンチュク第4代ブータン王国国王陛下は、人々の幸福を開発活動や計画の中心におく国民総幸福量(Gross National Happiness: GNH)という開発哲学を提起した先見の明をもつ指導者である。GNHは、環境を保全すること、持続可能で公正な開発を行うこと、総合的な幸福に役立つ文化を振興し、社会的価値を高めることに意義を与える。幸福度を社会的指標として利用することは国連が採用しており、OECD(経済協力開発機構)も報告書に使うなど、新しい枠組みのための着想を現代社会に対し与えた。

受賞の辞
旭硝子財団が地球の繊細な自然環境を保護、修復するために、世界の献身的な人々による取り組みを促進、顕彰するブループラネット賞を創設されたことに対し心から謝意を表します。地球温暖化、大気汚染、水質汚濁、自然災害の増加といった問題は非常に深刻になってきており、対策として世界各国が協調した継続的な取り組みが必要です。

科学者や経済学者は、革新的な発見や研究を通して、環境を守りつつ経済成長と科学技術の発展を両立するような持続的な方法を推進するという重要な役割を担っています。政治的なリーダシップを執るとともに、政治的指導者が科学者や経済学者による取り組みに関与することにより、私たちの住み家である地球の健全性を保つために必要な手段を計画し、その実行に向けて私たちは前進できるでしょう。

ブループラネット賞: https://www.af-info.or.jp/blueplanet/introduction.html